太陽光発電 用語集

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アモルファスシリコン太陽電池(あもるふぁすしりこんたいようでんち)

太陽電池の種類のひとつ。結晶系シリコン太陽電池と比べると変換効率は劣りますが、薄くて、製造コストが安価で大量生産が期待されている太陽電池です。

売電(うりでん・ばいでん)

太陽光発電によって発電した電気のうち、家庭の消費電力を越えた量(余剰電力)を電力会社に売ることを指します。
関連用語→買電

エコキュート(えこきゅーと)

大気の熱を集めて、その熱でお湯を沸かすヒートポンプ式の給湯システムのこと。自然エネルギーを利用して発熱することから、二酸化炭素(CO2)削減や節電に効果的です。エコキュートという名称は、関西電力の登録商標です。

エネファーム(えねふぁーむ)

家庭用燃料電池のひとつで、正式名称は「家庭用燃料電池コージェネレーション・システム」。都市ガス、LPガス、灯油などを原料に、酸素と化学反応させて発電するしくみで、1日の発電量は最大750W。2009年に一般販売がはじまりました。
※発電量出典:日本LPガス協会

オール電化(おーるでんか)

文字通り、ガスなどを使用せず、エネルギーすべてを電気でまかなうこと。オール電化住宅には、ガスコンロやガスファンヒーターもありません。

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買電(かいでん・ばいでん)

太陽光発電で発電した電気が、家庭内で必要な電力量に足りないとき、電力会社から電気を買うこと。太陽光発電は夜間発電しないため、夜間や天気の悪いときは電気を買うことになります。
関連用語→売電

架台(かだい)

ソーラーパネルを屋根などに設置する場合、その土台となる台座やフレームのこと。

片流れ屋根(かたながれやね)

屋根の形状のひとつ。どちらか一方に全面に傾斜している。一面の屋根面積が広いので、太陽の光を利用する住まいの屋根に適しています。

切妻屋根(きりづまやね)

屋根の形状のひとつ。最も一般的なもので、山形になっているもの。屋根面が平らなので太陽光を利用する場合は、比較的利用しやすい屋根です。

キロワット(kW/キロワット)

→ W/Wh(わっと/わっと時)参照

交流(こうりゅう)

電気の流れが、ある一定周期にあわせて変化する電流のこと。例えば、一定の周期でプラスとマイナスが入れ替わっている電気の流れと考えればいいでしょうか。さらに1秒間に60回を変化しているのが、西日本で使われている60Hzの交流電気。50回変化しているのが、東日本で利用されている50Hzの交流電気ということになります。
関連用語→直流

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出力保証(しゅつりょくほしょう)

メーカーがソーラーパネルの発電能力(出力量)を保証する制度。ソーラーパネルは10年以上の長期間にわたって使用するため、途中で発電量が低下すると、初期投資の回収が困難になってしまったり、家庭の経済計画が大きく狂ってしまいます。そこで、各メーカーは出力量を10年以上の単位で保証しています。ただ、一般的な家電製品の保証とは保証内容が違うため、出力保証といわれています。モジュール出力保証、発電力保証、製品保証とも呼びます。

ソーラーパネル(そーらーぱねる)

太陽電池パネル、太陽電池モジュールとも呼びます。太陽電池単体(セル)を並べて、パネル状に並べたものをソーラーパネルと呼びます。ソーラーパネルを多数並べた場合は「ソーラーアレイ」と呼びます。

接続箱(せつぞくばこ)

ソーラーパネルで発電された電気を集める周辺機器。太陽光発電システム的には、ソーラーパネルとパワーコンディショナの間に設置されます(屋外に設置)。パワーコンディショナ一体型もあります。

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太陽光発電普及拡大センター(たいようこうはつでんふきゅうかくだいせんたー)

通称J-PEC。太陽光発電協会(JPEA)内に設置され、太陽光発電システムに関する補助金交付申請の受付や審査、交付金額の決定、支払い業務を行っています。

太陽光サーチャージ(たいようこうさーちゃーじ)

太陽光発電における売電価格の引き上げ・固定価格保証制度の導入にともない徴収されることになった電気料金の一部。余剰電力買取制度によると、電気を買い取るのは、正確には電力会社ではなく全国民という位置づけになっており、太陽光発電促進のため、全国民がそれを負担するという制度です。国民全員参加型の太陽光発電促進付加金とも呼ばれています。

太陽電池(たいようでんち)

太陽や蛍光灯の光エネルギーを電気に変換する機器のこと。基本的に電気は電子が移動することによって、発生します。そこで、光の刺激によって電子を移動させる性質を持つシリコン型半導体のp型(正孔=+を引き寄せる)とn型(電子=-を引き寄せる)を重ね合わせることで、人工的に電子の流れを作り、直流電気を発生させることができます。太陽電池には、使用される素材やしくみによって、多結晶、単結晶、CSIなどいくつかの種類があります。

太陽電池パネル(たいようでんちばねる)

→ ソーラーパネル参照

多結晶シリコン太陽電池(たけっしょうしりこんたいようでんち)

現在主流になっている太陽電池のひとつ。単一ではなく小さな結晶を集めて生成したシリコン型半導体を組み合わせて製造した太陽電池で、変換効率は単結晶に劣りますが、より安価です。
関連用語→単結晶シリコン太陽電池

単結晶シリコン太陽電池(たんけっしょうしりこんたいようでんち)

太陽電池の種類のひとつ。最も歴史のある太陽電池で、単一の結晶状態のシリコン型半導体を組み合わせて製造します。発電能力は高いのですが、高価になりがちです。合板より一枚板のほうが高価だと思えば分かりやすいでしょうか。
関連用語→多結晶シリコン太陽電池

直流(ちょくりゅう)

電気の流れがプラスからマイナスに一直線に流れる電気と考えると分かりやすいでしょう。具体的には乾電池のように、プラスとマイナスが決まっている電源はすべて直流です。
関連用語→交流

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日射量(にっしゃりょう)

太陽からの放射エネルギー量を測定したもので、直接日光を計測した「直達日射量」と、放射エネルギーが大気中の分子などにぶつかって散乱したもの(直接の光ではないもの)を測定した「散乱日射量」と、これらを加えた「全天日射量」などがあります。

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ハイブリッド太陽電池(はいぶりっどたいようでんち)

太陽電池の種類のひとつ。一般的に太陽電池は温度が高くなると変換効率が低下しますが、それを回避するため、アモルファスシリコンと単結晶を組み合わせて製造した太陽電池。サンヨー・パナソニック製品がこれにあたります。

薄膜型太陽電池(はくまくがたたいようでんち)

太陽電池の形状の種類。高価なシリコンを使用する量を減らすことを目的に、薄くスライスして製造した太陽電池。変換効率はアモルファスシリコン太陽電池以上で、多結晶シリコン太陽電池と同じくらいです。

発電効率(はつでんこうりつ)

太陽の光エネルギーを100%とした場合、何%を電気エネルギーに変換できたかを表す割合。この数値は、太陽光発電だけでなく、火力発電所などの発電施設でも用いられることがあります。

発電モニタ(はつでんもにた)

太陽光発電システムにおいて、発電した電力と消費電力、電力会社への売電状況をリアルタイムで表示することができる周辺機器。操作は主にタッチパネルで行い、削減した二酸化炭素排出量を表示したり、節電効果をグラフで表示したり、太陽光発電生活が楽しくなるしくみが組み込まれています。パソコンに接続できるタイプなどもあります。

パワーコンディショナ(ぱわーこんでぃしょな)

太陽光発電システムにおいて、ソーラーパネルによって発電された直流電力を交流電力に変換するための周辺機器。直流から交流への変換効率は各メーカー・製品によって異なり、変換効率の高いものほど高性能になります。屋外に設置できるタイプもあります。

半切妻屋根(はんきりづまやね)

切妻屋根の両端先端部が寄棟屋根のように傾斜(三角形状)している屋根で、はかま腰屋根も呼ばれます。

非常用コンセント(ひじょうようこんせんと)

太陽光発電システムのパワーコンディショナに設置されている緊急用のコンセント。停電すると、パワーコンディショナも停止しますが、太陽光発電によって発電されている場合は、この非常用コンセントから電力を供給することができます。ただし、使用できる電気容量1500Wまでに限られています。自立運転コンセントとも呼びます。

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メガソーラー(めがそーらー)

次世代エネルギー構想の話題でもおなじみになった、大規模太陽光発電施設のこと。発電能力1MW(メガワット)以上。広大な土地だけでなく、未使用の土地やビルや工場の屋根を利用する計画もあります。電気事業連合会によると、2020年度までに、全国30カ所にメガソーラーを設置する計画を進めています。

メガワット(めがわっと)

→ W/Wh(わっと/わっとじ)参照

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余剰電力(よじょうでんりょく)

太陽光発電において、発電された電力が、家庭内の消費電力を上回った場合、その余った電気を余剰電力と呼びます。

寄棟屋根(よせむねやね)

屋根の形状のひとつ。棟(屋根の頂部)から4方向に傾斜している屋根。切妻屋根と並ぶ一般的な屋根の形状です。

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陸屋根(りくやね・ろくやね)

屋根の形状のひとつ。ほとんど傾斜のない真っ平らの屋根のことで、マンションやオフィスビルなどがこれにあたります。

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ワット/ワット時(わっと/わっとじ)

→ W/Wh(わっと/わっとじ)参照

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英数字

CIS太陽電池(しーあいえすたいようでんち)

太陽電池の種類のひとつ。他の太陽電池のようにシリコン型半導体を使用せず、銅(Cu)・インジウム(In)・セレン(Se)を材料とした化合物で製造した太陽電池です。そのため化合物半導体とも呼ばれます。構造的に薄膜太陽電池と呼ばれるように、薄いのが特徴。安価なぶん、変換効率はシリコン系太陽電池に劣ります。

CIGS太陽電池(しーあいえすじー(しーあいじーえす)たいようでんち)

CIS太陽電池の種類のひとつ。CIS太陽電池が銅やインジウムを材料にしているのに対して、銅(Cu)・インジウム(In)・セレン(Se)・ガリウム(Ga)を材料に製造した化合物の太陽電池です。CIS太陽電池より高性能で、高温時に変換効率があまり低下しませんが、シリコン系太陽電池に劣ります。ホンダのグループ会社であるホンダソルテックが開発しました。

J-PEC(じぇいぺっく)

→ 太陽光発電普及拡大センター参照

W/Wh(わっと/わっじ)

Wは電気の仕事量の単位で、電力(W)=電圧(V)×電流(A)で表される。家電製品では使用する電力の大きさ(消費電力)に用いられていますが、本来の意味は仕事量です。単位としては、1000W=1kWになります。1000m=1kmと同じです。ちなみに1000kWは1MW(メガワット)、1000MWは1GW(ギガワット)となります。映画「バック・トゥ・ザ・ フューチャー」に登場するデロリアンに必要な電力は1.21GWでした(劇中ではジゴワットと誤訳)。Whは、W/hとも表記されます。時速50キロを、50km/hと表記するように、これは1時間あたりの仕事量を表しています。

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